雨降りで肌寒い。FMから流れてきた
曲は、ショパンのノクターン「遺作」・・・
テンション低め( ̄∪ ̄;)
このところ「情報・情報戦・情報操作・洗脳」
について考えている。で、今現在の情報操作が
どうなっているのかを知る、大切な情報ソースがある。
メルマガ「ロシア政治経済ジャーナル」(*´∇`*)
これを読んでいると、国際情勢に対する見晴らし
がぐんと良くなる。何が世界を動かしているのかがよくわかる。
亀松一押しのメルマガなのだ!! 特に本日配信分は必読!!!!
「発行者 北野 幸伯
http://www.mag2.com/m/0000012950.html
★北朝鮮核実験の背景2(米中情報戦)
北朝鮮は10月9日、核実験を行いました。
理由は、アメリカが05年9月から実施している金融制裁
により、北朝鮮が追い詰められたこと。
ミサイル発射・核実験の目的は、米朝協議をすること。
そして、
短期的には、体制を脅かしている金融制裁を解除して
もらうこと。北は金融制裁を解除してくれれば、
6カ国協議に復帰してもいいとしている。)
長期的には、核兵器を廃絶するかわりに、
体制を保証してもらうこと。
▼金さんが騒ぐと儲かるアメリカ
前号で、北がミサイル発射と核実験に踏み切ったのは、
05年9月からつづく、金融制裁が原因だと書きました。
そして、アメリカは北朝鮮との2国間協議に応じない。
この不可解な動きは一体なんなのでしょうか?
実は、北が暴れるとアメリカは非常に儲かる仕組みに
なっているのです。
7月5日、ミサイル事件後の出来事を見るとよくわかります。
7月8日付読売新聞。
「ミサイル防衛PAC3、配備前倒し…来年中に4基体制
政府は7日、2008年3月末をめどとしているミサイル
防衛(MD)システムの地対空誘導弾パトリオット・
ミサイル3(PAC3)3基の配備を前倒しし、
07年中にも実施する方針を固めた。
●北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、
迎撃体制のシステム整備を急ぐ
必要があると判断した。」
前倒しは金正日のおかげとはっきり書いてありますね。
「防衛庁はPAC3の最初の1基を、06年度末までに
航空自衛隊第1高射群の本部がある入間基地(埼玉県)
に配備する予定だ。
その後、07年度末までに同高射群の霞ヶ浦(茨城県)、
習志野(千葉県)、武山(神奈川県)の3基地に1基ずつ
配備する計画だったが、●これを
前倒しし、07年中に完了させたい考えだ。」(同上)
「PAC3は1基でも迎撃能力を持つが、
4基がセットになると穴のない迎
撃体制をとることができる。
政府は配備の前倒しにより、まず首都圏の防御体制を整える
ことにした。
10年度末までには、浜松基地(静岡県)のほか、
中部・近畿、九州の両地域にも順次、配備する方針だ。」
全国にMDシステムが配置される。
大儲けです。(^▽^)
「しかし、北朝鮮のミサイル発射を受け、国民に日本の
ミサイル防衛体制への不安が広がっていることから、
07年度分だけでも配備を早める
ことにした。」(同上)
まったく金正日さまさまです。(^▽^)
風が吹けば桶屋が儲かる。(^▽^)
北が暴れるとアメリカが儲かる。(^▽^)
7月13日読売。
「北朝鮮から拡散懸念、NATOがミサイル防衛検討加速
【ブリュッセル=林路郎】北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、
北大西洋条約機構(NATO)が「北朝鮮から
(欧州の懸念する)中東諸国へのミサイ
ル拡散の脅威がさらに高まった」として欧州全体を防衛できる
ミサイル防衛システムの導入について検討を加速させたことが
明らかになった。」
おわかりでしょうか?
極東で北朝鮮がミサイルをぶっ放したことで、
ユーラシアの正反対にある
欧州でMD導入論議が加速されている。
今回の核実験後も動きが出ています。↓
「ミサイル迎撃計画、前倒しで整備する考え=久間防衛庁長官
[東京 12日 ロイター] 久間章生防衛庁長官は、
参院予算委員会で北朝鮮核実験に関連して、
ミサイル迎撃のための「弾道ミサイル防衛システム」
計画について、前倒しする意向を示した。」(ロイター)
- 10月12日
~~~~~~~~~
もう少し具体的に語っていただきましょう。
「イージス艦からの迎撃ミサイルについて「2004年度
から予算化し、8年間
で整備する計画となっている。
PAC─3では、一番早い導入は07年度末となっているが、
●こういう状況なので06年度末までに入れるようにと言っ
ている。
予算と製造能力の関係もあるため、どれだけ早めに
できるか検討したいが、少し前倒しを考えなければいけない」
と述べた。」(同上)
~~~~~~~~
このようにアメリカが金融制裁を継続し、米朝協議に応じず、
暴発へ誘導している理由は、儲かるからなのです。
しかし。。。
▼米中情報戦
国連安保理は10月14日、北朝鮮に対し経済制裁を規定した
国連憲章7章41条に基づく制裁決議案を全会一致で採択しました。
「全会一致」というのが非常に気になります。
中国とロシアは今回、どうしてアメリカ・日本の主張に同意
したのでしょうか?
これは、北朝鮮を巨悪にすることで、イランを守るため。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
考えてみましょう。
二つの国を見比べてみれば明らかです。
北朝鮮=核兵器保有を自ら宣言し、実験をしたと公言している。
イラン=核兵器を保有していないことは、世界の常識。
「核開発は、原子力発
電などの平和目的だ!」と一貫して主張している。どっちが脅威
なのか一目瞭然。
しかし、ここが複雑なのですが。。。
イランは「核問題では脅威ではないが、
他の問題ではアメリカの脅威」なのです。
皆さんご存知ですね。
「<イラン>石油取引所を開設 ★ユーロ建てで米国に挑戦か
【テヘラン春日孝之】石油大国のイランが石油取引所の国内開設を
目指している。取引の通貨が★ユーロになるとの情報が流れ
オイルダラーに依存する
★米国の「ドル支配体制」への挑戦ではないかと観測を呼んでいる。」
(毎日新聞4月17日)」
しかし、アメリカはこの理由を口にできないのです。
イラクは00年11月から石油をユーロで売りはじめ、アメリカに攻撃
されました。
しかし、アメリカはその理由について「アルカイダ・大量破壊兵器」
と苦しいウソをついていましたね。
公言したら、投機筋がドルを投売り、ドルは暴落し、
アメリカは没落するでしょう。
また、アメリカのアキレス腱がばれて、反米諸国が一斉に
ドル売りユーロ買いに走るに違いありません。
これをアメリカ一極主義対多極主義という観点から見れば
戦術は明らかです。
アメリカは「北朝鮮の脅威はたいしたことない。
イランが脅威だ!」とプロパガンダする。
多極主義の首領中国は、「北朝鮮が一番の脅威であり、
イランは脅威ではない」とプロパガンダする。
まず、アメリカは実験直後から、「ブラフだ!」
「失敗だ!」との情報を流し続けてきました。
例↓
●「<北朝鮮核実験>「ミサイル搭載数年かかる」
米専門家分析」(毎日新聞) - 10月10日
●「米情報機関、北の核実験に疑い=「典型的爆発ではない」」
(時事通信) - 10月10日
●「北朝鮮の「核実験」失敗か=予告規模、大幅に下回る-CNN」
(時事通信) - 10月11日
●「米政府、北朝鮮の核開発能力を疑問視」
(ロイター) - 10月11日
●米国務長官「米国に北朝鮮進攻の意思はない」
(読売新聞) - 10月11日
● <北朝鮮核実験>ブッシュ大統領「米国は攻撃意思ない」
(毎日新聞) - 10月12日
●「北の核実験実施を確認=1キロトン未満、失敗濃厚に-米」
(時事通信) - 10月17日
逆にイランについて、
例↓
「国連の対北朝鮮制裁、イランの説得に役立つ=米国連大使
[ワシントン 15日 ロイター] ボルトン米国連大使は
15日、CNNの番組に出演し、国連の厳しい対北朝鮮制裁が、
イランに対して実施が疑われて
いる核兵器開発を取りやめるよう説得する上で役立つ、
との考えを示した。
同大使は「今回のことで、★核兵器開発を続ければ現在の
北朝鮮と同様の孤立と摩擦に直面するということを学んで
くれればと期待している」と語った。」
(ロイター) - 10月16日14時12分更新
ボルトンさんの、「(イランが)核兵器開発を続ければ現在の
北朝鮮と同様~」という発言。
これは、明白にアメリカと世界の人々を洗脳しているのです。
(ウソも100回いえばホントになる)(^▽^)
これは私がいっているのではなく、新聞にも書いてあること。
↓
「 <北朝鮮核実験>イランに「主張訴える」絶好の機会
北朝鮮の核実験はイランにとって自国の主張を訴える絶好の
機会となりそうだ。NPTからの脱退を表明して核実験に
踏み切った北朝鮮に対して、
イランは★NPTとIAEAの傘下での★平和的な
核技術開発★を主張している。
イランへの制裁論議は近く本格化する見通しだが、
北朝鮮問題を反論の強力な材料に利用するとみられる。
(毎日新聞) - 10月10日」
多極主義陣営の先兵たるイランは、北の核実験を即座に自国の
利益のために利用しています。
↓「イランが核兵器の所有を非難、北朝鮮の地下核実験で
[テヘラン 10日 ロイター] イラン政府のエルハム
報道官は10日、北朝鮮の地下核実験発表に関し、
イランはいかなる国の核兵器所有にも反対すると述べた。」
(ロイター) - 10月10日
アメリカは、都合の悪い情報なので、思いっきり無視。(涙)
次。
多極主義の首領中国はどう動いたか?
中国は10月9日、核実験直後、北朝鮮の行為を「横暴だ!」
と最初から強く非難しました。
10月11日、中国の王光亜国連大使は10月10日、アメリカが9日
提示した裁決議案について「適切な内容でなければならないが、
何らかの懲罰的措置を取る必要がある」と述べ、
制裁決議の採択を容認する考えを示します。
中国が、自国の植民地北朝鮮への「懲罰措置」を支持する。
これは、今までにないことで、世界中がびっくりしたのです。
胡錦濤国家主席は10月17日日、訪中した扇参院議長と会談します。
その時、北朝鮮の核実験について、「北朝鮮に対しては、
国際社会の強烈な反応を知らしめる必要がある」
と述べました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
さらに、
「胡氏はまた、核実験前、中国がさまざまなチャンネルを通じて
北朝鮮に自制を求めた経緯を紹介。
その上で、「遺憾なことに、北朝鮮は我々の勧告を聞かなかった」
と語り、北朝鮮が中国の立場を無視したことへの強い不快感を
表明した。」
(読売新聞) - 10月17日」
世界を動かすお二人の言葉を比較してみましょう。
胡錦濤国家主席、「北朝鮮に対しては、国際社会の強烈な反応を
知らしめる必要がある」(10月17日)
ライスさん「我々はこの危機がこれ以上エスカレートすることを
望んでいない。実際、我々が目指すのはこの危機の回避だ」
「米国が北朝鮮を攻撃、侵攻する意図は一切ない」(10月17日)
↑どうです?
私は、ライスさんの顔を見て、「ああ、マザーテレサのような
心の広い人だ」とほれなおしてしまいました。(^▽^)
あたかもアメリカと中国が完全に入れ替わったような印象。(^▽^)
このように流れを追ってみると
1、アメリカは、「北の脅威はたいしたことない」とし、
イラン問題に焦点をあてたい。
2、中国は、「北は最悪だ!(イランは全然脅威でない!)」
という、情報戦が行われていることがわかるでしょう。
ロシアについてですが、プーチンさんは10月9日、核実験について、
「無条件に非難する。これは朝鮮半島だけでなく、大量破壊兵器
不拡散体制に対する重大な打撃となる」と北を痛烈に非難しました。
しかし、その後は中国に追随していただけで、積極的な外交行って
いません。
詳細は省略しますが、ロシアの最重要課題はNATO加盟を目指す
旧ソ連国ウクライナとグルジア。
特に、グルジア問題は深刻で、北問題は中国に任せっぱなしなのです。
▼ということは?
ということは、これから?
1、アメリカは、中東・イラン問題に世界の関心をむけるように動く
2、中国は、イランは脅威ではないという世論つくりに動く
(そういえば、
北のミサイル発射は7月5日(北が世界の最重要問題)、
イスラエルがレバノン空爆を開始したのは7月13日。
(中東が世界の最重要課題)
これを偶然と確信できる人がいれば、その人は「究極の平和ボケ」
とよばれても仕方ないでしょう。)
前回の北ミサイル発射→イスラエル・レバノンに侵攻という
流れを見ると、今回も中東で何かが起こる
(例、イスラエルが暴れ出す)可能性が高いですね。
そして、北は一時はおさまっても、まだまだ暴れる。
これは世界の注意を中東に向ける(アメリカの利益)、
北朝鮮に向ける(中国の利益)情報戦なのであります。
まあ、日本は金さんを「ダシ」にして、憲法改正の
世論つくりを進めていきましょう。
しかし、実際の改正は「中東情勢の行方」を見極めた後。